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■普通ならアウト、今宮が見せた驚異の走塁

 年間数百試合を見ていると、もう一度見たいと思わせてくれるゲームに出合うことがある。まさに至福の瞬間だ。

 日本シリーズ第2戦が終わり、終電に歩を早める中で渦巻いたのは好ゲームを見た爽快感だった。

 真っ先に思い起こすのは、試合を決めた“あのプレー”だ。

 7回裏、DeNAの1点リードで迎えた2死満塁の場面。打席の中村晃はカウント1-1からDeNAのセットアッパー・パットンのチェンジアップを捉えると、右翼前へ痛烈な適時打を放った。

 三塁走者の柳田悠岐の生還は誰が見ても明白。問題は二塁走者の今宮健太だった。

 2死満塁、スタートは切っている。僅差の展開でDeNAの右翼手・梶谷隆幸は前進守備だ。打球判断からすれば生還は難しい。

 中村のバットがボールに当たった瞬間、左手のストップウオッチのスタートボタンを押した。返球が捕手の戸柱恭孝のミットに入ったタイムを見た時にはアウトを確信した。

 一時、その確信は正解だった。しかし、リプレー検証の末に判定は覆った。

 戸柱のミットが先か、今宮の手の方が先か。物議を醸したシーンである。

 ジャッジを覆されたDeNAのラミレス監督が「審判が長い時間をかけてセーフと言ったのだからセーフだ」と、スポーツマンシップにのっとった発言をしている。

 議論するべきはジャッジではない。この間に起きたプレーに目を向けるべきだ。

 このプレーで示したストップウオッチのタイムは5.62秒だった。

 たいてい、二塁から本塁まで到達するためには、ボールがバットに当たってから6.5秒はかかる。

 アウトカウントや守備位置、投手の右左、点差、第二リードの幅など様々な要素が絡むと数値は短縮される。守備はそのタイムを想定して送球すれば生還を防げるわけだが、6秒を切るというのは相当だ。

 この試合の1回裏、二塁走者・柳田で、デスパイネが左前適時打を放ったとき、DeNAの左翼手・筒香嘉智は定位置。本塁へ返球したタイムは6.75秒で、柳田の生還を許した。

 7回のケースは2死満塁だから打球判断はほとんどしなくていい。1死よりはスタートが切りやすい条件ではあったが、梶谷の返球タイム5.62秒は送球が逸れていたとはいえ、十分にアウトにできるタイムだ。


■今宮が生還できた二つの理由

 なぜ、今宮は生還できたのか。

 ポイントの一つはスタートだ。それは、ゴールデングラブ賞4年連続受賞の守備の名手のなせる業だった。

「あの場面はツーアウトだったので、ボールがバットにあたるインパクトの瞬間だけ。そこの集中ですね。インパクトの瞬間が空振りだったらバックしていたし、当たれば走る。そういった当たり前のことをしただけなんですよ。

 インパクトでスタートするというのは誰でもできることですけど、そこの集中に関しては、僕は守備からずっとやっていることで、それが走塁に生きた。インパクトの集中力は人一倍持ってやっているので、当たり前のことをやってきてよかったなと思います」。

 そして、もう一つは本塁突入の際、今宮がヘッドスライディングを選択したことだ。

 これまで、今宮は本塁生還においてヘッドスライディングをしたことがなかった。しかし、「アウトになる」という危機的状況で、とっさの判断から手で先にベースに触れようと狙った。

「三塁を蹴ってからボールがどこにあるかを見たんですけど、僕がまだ走っているときにキャッチャーはボールを持っていた。頭でいった方がいいと思ったんです。ヘッドスライディングをしたことがなかったんで、怖さもあったんですけどそんなことは言ってられなかった。
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